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前立腺がんに対する動体追跡スポットスキャニング陽子線治療についての論文がAdvances in Radioation Oncology誌に掲載されました(著者:西岡健太郎、他)

2024.04.02
  • 発表論文

A Single-Institution Prospective Study To Evaluate the Safety and Efficacy of Real- Time Image-Gated Spot-Scanning Proton Therapy (RGPT) for Prostate Cancer

受理日 2024年1月30日

Authors
Kentaro
Nishioka, Takayuki Hashimoto, Takashi Mori, Yusuke Uchinami, Rumiko Kinoshita,
Norio Katoh, Hiroshi Taguchi, Koichi Yasuda, Yoichi Ito, Seishin Takao, Masaya Tamura,
Taeko Matsuura, Shinichi Shimizu, Hiroki Shirato, Hidefumi Aoyama

雑誌名 Advances in radiation oncology
https://doi.org/10.1016/j.adro.2024.101464

前立腺がんに対する放射線治療は手術と並ぶ主要な根治的治療法で、近年は陽子線を用いた放射線治療も広く行われるようになっています。日々体内での位置が変化する前立腺に正確に陽子線を照射するには、前立腺の中に金属を埋め込んで位置を追跡する技術(動体追跡技術)が最も正確な照射法の一つですが、前立腺内の金属の影響で陽子線が十分に照射されない部分が発生する恐れがありました。陽子線を3方向以上から照射することでその問題が解決されますが、照射方向が増えることで副作用が増えることも懸念されたため、北海道大学では前向き臨床試験として動体追跡陽子線治療の安全性を検証しました。本論文はその成果を報告したもので、3〜4方向からの陽子線治療でも有害事象は増加せず、治療成績も有望であることが示唆されました。本研究・論文によって、患者さんが安心して高精度な治療を受けられる一助になりましたら幸いです。(西岡健太郎)