切除不能3期非小細胞肺癌に対して陽子線治療を施行した症例に関しての論文がJournal of Radiation Researchに掲載されました（著者：田口大志、その他）

Clinical results of proton beam radiotherapy for inoperable stage III non-small cell lung cancer: a Japanese national registry study.

受理日　2023年２月２８日

Authors
Tatebe H, Harada H, Mori K, Iwata H, Akimoto T, Murakami M, Waki T, Ogino T, Nakamura M,
Taguchi H, Nakayama H, Satouchi M, Aoyama H.

雑誌名　Journal of Radiation Research
doi: 10.1093/jrr/rrad017. PMID : 37137157

コメント
切除不能3期非小細胞肺癌に対して陽子線治療を施行した症例に関して検討した論文です。国内の全粒子線施設が協力して前向きに症例を登録し（当院にデータセンターがあります）、臨床研究を行っており、本論文もその一つです。2016年3月から2018年6月の期間において75症例に同時併用化学陽子線治療が施行され、3年生存率は64.7%でした。特筆すべき結果としてグレード4以上の副作用を生じていないことが挙げられ、正常組織への被ばくを低減可能な陽子線治療の可能性を示唆するものといえます。（田口大志）