教授からの挨拶

白土博樹教授からのご挨拶

繝帙z繝シ繝医Ξ繝シ繝茨シ・シ代ヨ繝ェ繝溘Φ繧ッ繧兔6P0C7286放射線医学自体は、いわゆる”放射線“だけを扱っている科だと思うと大間違いです。「放射線医学分野」というのは、あくまでも「放射線」を象徴としているだけであり、その本質は「最先端の理工学系の技術を医学に常に取り入れて、それで新しい発見とその活用を発見し続ける分野」です。新しい物理科学的な発見や工学系の新技術を医療領域に活かすことに興味を持っている医師が、この分野にたくさん集まってきています。そして、体内で動いている臓器でも、1mm以下の変化をとらえ、1mmの精度で病気を治療する未来の医療として、その魅力に取りつかれている医師がどんどん増えています。

 

放射線医学分野は、大まかにいうと、放射線診断部門と放射線治療部門に分かれています(注1)。前者はCT/MRIなどを利用した画像診断と血管内にカテーテルを入れて治療するIVR治療、後者はX線や陽子線などによるがんなどの病気の治療がその研究対象であり、診療内容です。

 

昨今は、いままでと異なって、コンピューターや医療機器の発展により、非常に洗練された放射線医療が可能になっております。医師が臨床上の責務を果すためには、医師や技師以外に、物理学の専門家が病院内に必要になってきております。理工系修士・博士が医療現場で活躍し、技術系修士・博士が研究者として活躍するためにも重要な役割を果たしているのが、放射線医学です。

 

当教室には、決して人まねをしないこと、細かな数値には左右されないこと、主治医は他のだれよりも患者さんの気持ちになって考えること、などの教訓が息づいております(注2)。今後も、北海道大学の広大なキャンパスでおおらかな気持ちを育み、悠久の自然に対峙することのできる科学的思索ができる人材を育て、患者さんの笑顔を見ることに生きがいを感じる医療者を育てることが、私の大きな使命です。

放射線医学に興味のある若者が、我々の教室のドアを叩いてくれることを心から願っております。

 

→注1

核医学分野とは兄弟分野です。アイソトープを注射や経口投与して診断・治療をする医療は核医学分野で、電離放射線や磁場や超音波を体外の装置で発生しこれらを利用し診断・治療する医療が、我々が担当する放射線医学分野です。どちらも放射線科という大領域の仲間であり、学生教育・研修医育成や研究プロジェクトを共同で行っております。

 

→注2

本分野は、昭和24年〜昭和46年の医学部放射線医学講座若林勝初代教授、昭和46年〜平成4年の入江五朗教授、平成4年〜平成18年の宮坂和男教授らが育ててきた多くの優れた放射線医学研究者によって成長してきました。小生は、平成18年10月16日から同分野教授を拝命し、放射線医学分野教授としては4代目になります。大学病院では放射線科長として診療に当たり、放射線治療が専門です。実際には、放射線治療部門も放射線診断部門も優秀なスタッフに恵まれており、最近は、小生は旗振り役や添え木として機能しております。

PAGE TOP