はじめに

本データベースは、年代別のFractional anisotropy(FA)の“標準化脳”変換後画像データです。年代ごとに、脳に明らかな異常のないボランティアの協力を得て拡散テンソル画像を撮像し作成しています。
なお、FAは脳拡散テンソルの主なパラメータです。

謝  辞

本データベース及び研究は日本学術振興会による特別研究員奨励費(2005)で行われました。

脳病変の早期診断を目指して

近年、臨床用の磁気共鳴画像(MRI)装置で脳の拡散テンソル画像を撮像することが可能となりました。拡散テンソル画像は、様々な疾患において、他のMRI撮像法よりも鋭敏に異常をとらえることができると期待されています。ところが、拡散テンソルの各パラメータ(例えばFA)の正常値についてのデータが不足しています。拡散テンソルの各パラメータの正常値は、脳の部位によって異なり、年齢によっても異なると考えられており、その上、脳の形態には個人差もあります。そのため、ある個人から得られた拡散テンソル画像のみからでは、軽微な異常を肉眼で見つけることは困難です。得られた拡散テンソル画像の形態を“標準化脳”に変換し、かつ、解剖学的部位ごとの正常値との比較を自動的に行うことができれば、軽微な異常を検出することが可能となると考えられます。我々は、脳拡散テンソルの主なパラメータであるFAの年齢群別の正常値を計測し、各年代の標準化脳拡散テンソル画像データを作成しました。これを対照データとして用いることで、軽微な異常領域が検出でき、種々の脳病変の早期診断に寄与する可能性があります。