乳癌術後放射線治療

乳癌の手術後、転移や再発をできる限り少なくするために、病状や手術後の検査結果(病理所見)にもよりますが放射線治療を行うことが望ましいと放射線科外来の受診をご紹介いただくことが増えてきました。私たち放射線治療医は外来診察時に患者さんお一人お一人の病状を適切に把握し、また皆様のご事情について配慮をしつつ、適切な治療を考え、選び、ご説明するよう心がけています。

乳癌の手術後の放射線治療では治療期間中全て入院していただくことは少なく、外来で行うことが多くなっています。週に4から5日、一回約15分ほどの治療を通院で行います。期間は約5週間程の事が多いですが、お一人お一人にとって最もお勧めの治療回数は診察、検査により変わります。

個人差はありますが、お仕事をしながら通院治療をなさっている方も珍しくありません。自家用車を運転して来院なさってもご本人の体調が問題なければ差し支えありません。

治療が始まって1,2週間しますと一時的に疲れが溜まってくるような時期があったり、治療終了間際には放射線を当てている部位が日焼けしたときのように変化が見られることがあります。ですが、殆どの方にとってこれらの症状は気にはなるものの、治療を中断したり、入院が必要になる程強く出ることはありません。照射中、そして照射後に起き得る副作用や後遺症については外来でご説明の文書をお渡ししております。

私たち放射線治療の外来では、病状や様々な情報、状況を元に放射線治療を行うことのメリットがあるかどうかを考えています。時に折角外来にお時間を作って来て頂いたのに、放射線治療を行わない方がよいと判断され、そのようにお話しをする場合もあります。放射線は適切に使えば病気に立ち向かうための有効な治療法の一つですが使い方を誤ると効果に伴って必ず起きる副作用の方が無視できないこともあります。適切な治療を行うこと、そして行わないこと、この判断も私たちの大切な仕事の一つと考えています。

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