体幹部定位放射線照射について

脳腫瘍において、ガンマナイフや直線加速器を用いて放射線ビームを局所に正確に集中させる「定位放射線治療」は、従来治療法のなかった脳病変に対して大きな役割を果たし、副作用が少なく短期入院で治療可能であり、1990年代に健保収載されている。

同じことを、肺や肝臓という体幹部の病変に対しても実現させる「直線加速器を用いた体幹部定位放射線治療」は、スウェーデンのカロリンスカ病院・ドイツのハイデルベルグ大学などとともに、北見日赤病院、防衛医大、京都大、北海道大、東北大、癌研病院など、日本の研究者たちが1990年代後半から世界に先駆けて発展させてきた。

手術が困難な患者さんにおける早期肺ガンや肝臓ガンにおいて、90%以上の局所制御率を上げ、大きな成果をあげつつある。特に、手術可能ながら手術を拒否した早期末梢性の肺非小細胞癌の患者さんでは、長期生存率が手術に匹敵することが防衛医大から発表され、世界的な注目を浴びた。京都大学や北海道大学からも、同様な長期成績を予想させる結果があいついで発表された。

国内では、これら先行施設の成績を多施設共同試験で確認する作業が始まり、最近山梨大がまとめた末梢性早期肺ガン約200例の全国集計の検討では、手術拒否例の成績はやはり手術に匹敵しており、この研究は2003年の米国放射線腫瘍学会で口演発表に採用された。

一方で、各施設の治療方法の標準化を目指して、厚生省班会議が発足している。欧米各国でも、日本に続いて、早期肺ガンの臨床試験が相次いで始まろうとしている。

厚生省では、世界に先駆けて、同治療法を高度先進治療としてすでに4年前に認定し、北海道大学付属病院、京都大学付属病院、東北大学付属病院、札幌医大の4施設で100例以上の肺ガン、肝ガンへの高度先進医療が行われてきた。これらの結果も上記の成績を裏付けるものとなっており、日本放射線腫瘍学会、日本定位放射線治療学会、日本医学放射線学会などで、他に治療法の無い手術不能の早期肺ガンや肝臓ガンなどでの早急な健保採用が望まれることが叫ばれている。

厚生省では、世界に先駆けて、同治療法を高度先進治療としてすでに4年前に認定し、北海道大学付属病院、京都大学付属病院、東北大学付属病院、札幌医大の4施設で100例以上の肺ガン、肝ガンへの高度先進医療が行われてきた。これらの結果も上記の成績を裏付けるものとなっており、日本放射線腫瘍学会、日本定位放射線治療学会、日本医学放射線学会などで、他に治療法の無い手術不能の早期肺ガンや肝臓ガンなどでの早急な健保採用が望まれることが叫ばれている。

2004年4月より健保採用となりました。
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